ヒト幹細胞由来エクソソーム

医学の常識を覆したエクソソーム(exosome)とは、細胞から分泌される直径50-150 nmの脂質二重膜の物質です。近年、このエクソソームの働きに大きな関心が寄せられています。エクソソームは1983年に発見されましたが、当初は細胞内の余分なタンパク質などの不要物や老廃物を細胞外に放出するゴミ袋のようなものとしか考えられていませんでした。しかし、2007年にエクソソームの中にマイクロRNAが存在し、エクソソームが細胞間の情報伝達として機能していることが明らかとなってから、生命科学の領域で研究が進み、今や世界中の研究者が最も注目する研究対象になっています。
再生医療分野では、間葉系幹細胞の治療効果の大部分はその細胞自体によるものではなく、分泌される生理活性物質やエクソソームの働きであると考えられ、エクソソームが持つ細胞間の情報伝達機能の観点からエクソソーム治療が注目されています。
この伝達機能には細胞内のガン化の情報を抑制したり、患部を改善させる情報を伝達したりするなどの機能があるといわれています。エクソソームは細胞に由来する物であり、人体内に多く存在しているため毒性が低いとされ、疾患のみならず未病の改善や後遺症等のQOL の向上という面でも大きな可能性を含んでいるため、将来的には、現時点で治療が不可能とされている疾患への応用も期待されています。
一方で、最先端の研究領域となり解決しなければならない課題も多くあるため製品の選び方が重要です。エクソソームは培養上清などから回収し、それらを解析する、という流れが必要となってきますが、この回収作業や解析方法には色々な方法が存在しており、目的にあった回収方法を選択しなければなりません。研究者の中では、エクソソームは回収量を上げようとすると、純度が下がる、純度を上げると回収量が下がる事が知られています。
他社製品の中には、やはり回収量を増やすことを目的としたものも散見されますが、弊社では、純度を上げることを目的として製造しておりますので、非常に高純度のエクソソームが含まれている製品となります。さらに、濃度についても500億個/mL以上の高濃度で含有されており、世界的にみても最高峰の製品です。

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